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■国民一人一人が2周年に当たって何をすべきか

2013.03.12

 昨日3月11日は、東日本大震災から2周年目で、被災地をはじめ列島全体が犠牲者・行方不明者、そしていまだに思いの他、復興・再生がなされずに被災の影響を被っている人々への慰霊と鎮魂、一日も早い東北地方の立ち上がりのために、国民として心を寄せていくとともに近い将来に必ず起きるであろう震災被害を防いでいく誓いの時間が流れた。当日の数日前、そして翌日に渡り、マスコミはほとんどが震災後の様子を報道していた。さらに大津波による二次災害、原発問題と、安倍首相の指摘を待つまでもなく、震災の影響は現在進行形で今、目の前で置き続けていることを実感した。

 改めて亡くなられた御霊へのご冥福を念じつつ、行方不明の人々の身元がはっきりし、残された人々に一日も早い平安が訪れることをお祈り致します。

 それにしてもこの2年間の残された人々、被災された人々の生き様は新聞記事、インタビューでもわかるように、どなたのお話も涙なくしては聞くことができないもので、突然に一家の大黒柱や子供、孫を失ったりして、それこそ暫くはその事実を受け止めることができなかったものの、そのつらさを乗り越えていった力強さがあったりする一方で、帰郷することすらできず、廃業したり、つらさを耐え切れず、自殺する人々がいるなど、遠く大阪にいる自分にとってみれば想像するできない体験を積まれてきているであろう。同じ国内にいながら、全く違う環境で生活をせざるを得ない、世の中の不条理を感じ、言葉を投げかけることもできない。

 大震災の教訓を生かしていくのは、政治、行政の担っている部分が多いのであるが、国民一人一人が何をできるのかを毎日、問うことは我々にもできることである。

 昨日は、自宅に弔旗を掲げ、2時46分には職場の席から暫し、合掌して冥福を祈った。所用があって、3時過ぎに神社庁を出たが、いつもとは違って通行する人はまばらで、心なしか車両も少なく、国民全体がそれぞれの立場で鎮魂と復興の誓いを持っていたのではないかと確信した。

 こんな時には追悼式での天皇陛下のお言葉と当日の首相の発言がやはり拠り所となる。
 ここにこそ、東日本大震災から2年間経過した今日、国民が進むべき指針が示されていて、自ずと精神が統一されていくことを実感している。

[天皇陛下のお言葉より]
 2年前の今日,東日本を襲った巨大地震とそれに伴う大津波により,2万人を超す死者,行方不明者が生じました。震災後に訪れた被災地では,永年にわたって人々が築いてきたふるさとが痛々しく破壊されており,被災者の悲しみはいかばかりかと察せられました。一方,この厳しい状況の中,被災地で,また,それぞれの避難の地で,気丈に困難に耐え,日々生活している被災者の姿には,常に深く心を打たれ,この人々のことを,私どもはこれからも常に見守り,この苦しみを,少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています。

[首相の記者会見内容より]
 復興という言葉だけを叫んでも何も変わりません。安倍内閣は現場主義を徹底し、一つ一つ実行を進めることで皆さんが実感できる復興を進めてまいります。

 3月11日は希望を生み出す日でなければなりません。「来年の3月11日にはもっと復興が進み、暮らしが良くなる」と被災地の皆さんが思えるような、そんな日であらねばならないと私は考えています。また、必ずそうしてまいります。そして、被災地の皆さんが希望を胸に、復興への歩みを力強く進めることが、2年前に犠牲となったたくさんの方々の気持ちにもかなうものであると信じます。

 最後に、国民の皆様に申し上げたいと思います。

 寄付でも、東北産品の購入でも何でも結構です。一人一人が東北の復興のために、それぞれの持ち場でできることに力を尽くしていこうではありませんか。そのことが東北に希望を生み出す道であると確信をしています。希望にあふれる新たな東北をともにつくり上げてまいりましょう。

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