■門田隆将氏の最新刊「太平洋戦争 最後の証言 第2部 陸軍玉砕編」をお読 み下さい!
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昨日3月3日、門田隆将氏の最新刊「太平洋戦争 最後の証言 第2部 陸軍
玉砕編」を深い感慨のうちに読み終えた。
いろいろな事をしていながら、この書に触れることによって、精神のバランス
を保っていること感があった。
第1部 の「零戦・特攻編」に続く、大東亜戦争での生き残った方々への聞き
取りを中心とした、まさに現代への証言と言えるものだ。是非、ご一読頂きたい
書である。
門田氏といえば、光市母子殺人事件で原告の本村さんの素顔をずっと追った取
材でも注目された作家である。
ガダルカナル、ニューギニア戦線、インパール、サイパン、レイテ島、ルソ
ン、硫黄島、沖縄、占守島とほとんどての部隊が玉砕した模様を生き残りの方々
から詳細に取材をしている。各戦場で生死を超えて戦われた元兵士を通じて、英
霊の方々の御姿をイメージすることができる。マラリヤ、赤痢、飢餓、ウジがわ
く等、負傷したり、ご遺体を通じて、生死の分かれ道が生々しく描かれている。
昨日、今、話していた戦友が次の瞬間には既に亡くなっていく中で、何故、自
分には弾が当たらないのか、神様が何十万分の一、何百万分の一に自分に生を与
えていると宿命づけられているとしか言いようのないという感慨が多くの生き残
りの方々の言葉から感じられる。その方々の言葉を文字にできたことは本当によ
かったと思う。
第3部「大和沈没編」は4月に発刊予定である。今から楽しみだ。
門田隆将氏には来る8月15日、午後2時から住之江会館で開催される戦没者追
悼祈念講演会で、講師としてお招きすることが決定している。