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■神話と科学技術について

2014.10.08

 5日の典子女王殿下と出雲大社権宮司の千家国麿さんのご結婚は、神話の時代か
ら下って、改めて天つ神と国つ神の絆が現代に甦ってくるようなありがたさ、千家
さんの親しみやすさと典子女王殿下の毅然としたお姿に、国民として誠に喜ばしく、
心からお祝いしたいという気持ちとなった。心から慶祝申し上げます。

 神話を現代に甦らせて頂く機会を得たことは、人智を超えたもので、神々の世界
ではこれは必然であったことを思わないわけにはいかない。わが国の国柄をしっか
りと受けとめるのできる御慶事であった。

 それに続いて今日は日本人3人の研究者がLED照明の広範な実用の実績でノー
ベル物理学賞を受賞したという報を聞いたが、これも国民として大いに誇らしい
ニュースであった。20世紀は白熱電灯の時代であったが、21世紀はLEDの時代で
あるとの評は、この歴史的な受賞も、一夜の思いつきでなく、20年間以上の試行錯
誤の連続であったことを思う時に、モノづくりに一心不乱になって励んできた関係
者の苦労が報われたことに、率直に拍手を送りたい。後に続く研究者にとっても大
いに励みとなるはずだ。

 まだまだ日本人も捨てたものではなく、世界に貢献できる分野はいくらでもある
ことを実感した。

 わが国を巡る情況は国内外ともに厳しいが、一方では国柄に関わることや日本人
としての特性が世界に認められることについては、昔から変わることはないという
確信を持つことのできた明るいニュースに、今後の日本人としての生き方にプラス
の方向に生かすことが大切であることを教えているのではあるまいか。

 折しも神話と科学技術の発展という対照的なニュースが続いたことも偶然ではな
いような気がしている。

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